神戸は海と山が非常に近く、都心部から気軽に登山ができる、世界で見ても稀な立地であることから、観光の起爆剤としての登山は今後推し進めるものであると言える。
その中でも新神戸駅からすぐの布引登山道は布引の滝や展望台などがあり手軽に楽しめる場所ではあるものの、劣化がひどい部分もあり再整備が急がれる部分ではある。この布引の滝は、古代の和歌にも読まれ、近世では開港後神戸を訪れた多くの外国人にも楽しまれた場所であり、その中で100年以上の歴史を持つ茶屋なども生まれてきた。現在でもその時に造成された、布引ダムや水道橋などが現存しており、布引の自然と文化、歴史的な景観を楽しめるものである。
しかしながら、その水道施設は木々に埋もれ、ただの登山道の一部としてしか見えずその歴史的価値をアピールできないでいた、そこで、11月の本会議で、黒田議員にお願いをし、市長に直接有効活用について質疑をしてもらい、この登山道の再整備を促すこととした結果、令和6年度予算(令和5年補正予算含め)においてより多くの予算がつくこととなりました。
そこで、役所にありがちな縦割りとなって各局がそれぞれバラバラに整備をすることが無いよう、しっかりとこれまでの歴史を生かし、またどこかと同じような開発ではなく、”神戸らしさ”の活かせるような整備とするよう予算特別委員会にて質疑をおこないました。
各局から非常に前向きな答弁も得られました、見晴らし展望台についても早急に対応してくれるとのことですので、引き続きこの布引の登山道を始め神戸における登山の魅力向上については進めていきます!これをご覧頂いた方でこうしてもしいということがありましたらぜひご意見をください!
建設局
神戸登山プロジェクトについてですけども、ナイトハイキング、これから取り組むということで、布引の登山道は都心からも近く、多くの来場者に楽しんでいただけることができるポテンシャルを持っていると考えています。これまでもですね、我が会派からですね、これちょっと分かりにくいですけども、砂子橋って言って、これ布引の登山道の入り口にある、これ9月に撮った写真なんですけども、ここに実は、石の橋があるんですけど、これが1900年にできたので、120年たってる文化財の橋なんですけど、これが全然生かされてないというところで質問させていただきまして、今度この補正予算の、2月補正予算つけていただきまして、これが無事、早速、この2月の終わりには木が切ってもらってまして、もう大体姿が見れるようになりましたというところで、これからこれを活用した―― やっていただけるんだなというところなんですけども、具体的にどのようなことをしていくかをお伺いいたします。
○小松建設局長 ありがとうございます。布引登山道につきましてはですね、新神戸駅を下りてすぐに登山口がございまして先ほど御紹介ありましたれんが造りのですね、レトロな雰囲気を持つアーチ橋である砂子橋、それから渓流沿いにですね、大小4つの滝から成る布引の滝、それから歴史情緒ある茶屋などですね、豊かな自然と歴史を感じながら登山を楽しむことができる登山道でございます。
茶屋から少し登ればですね、山の中腹にはですね、見晴らし展望台があってですね、そこではですね、神戸の夜景が一望できる環境がございます。
布引登山道のですね、ポテンシャルを生かす取組としまして、大きく3点考えてございまして、まず1つ目はですね、砂子橋のライトアップ、それから2つ目はですね、ハイキング道全体の照明整備、それから3つ目はですね、路面や階段の整備及び柵の補修などがございます。
砂子橋につきましてはですね、今委員御紹介のとおり、1900年に水道施設として建設され、国の重要文化財にも指定された歴史ある施設でございます。ハイキングの起点となる場所でもあるためにですね、ライトアップによりですね、施設の歴史的価値を再発信しまして、魅力向上につなげていきたいと考えてます。
また、ハイキング道に関しましてはですね、見晴らし展望台までのルートをですね、夜間でも迷わず、安全に歩けるようにですね、照明を増設しまして、足元を安全に歩けるような環境整備を行っていきます。本エリアにつきましてはですね、新神戸駅から徒歩30分圏内でナイトハイキングを楽しめるポテンシャルを持っておりますので、このようなすばらしい環境を生かしながらですね、安全に歩ける環境整備を推進して、さらなる神戸登山のですね、魅力向上を図っていきたいと考えてございます。
○のまち圭一 ありがとうございます。用意したので、ちょっと。これ見晴らし展望台なんですけど、よく見ていただいたら分かるんですけど、見晴らせないんですね。これ木がすごい伸びてまして、もうちょっと急ぎで剪定をしていただきたいなと、ちょっと大変だと思うんですけども、見晴らせるようにしていただきたいと思います。
この登山プロジェクトの推進に当たってですね、先ほど言った砂子橋がですね、路面が今コンクリートになってますので、昔みたいな石畳にするとかですね、あと橋、先ほどちょっと写真、あるんですけど、ここにトンネルがあって、ここ昔、実は遊歩道だったんですね。こういうのを生かしたような、親水空間というんですかね、そういうのもぜひやっていただきたいなって思うようなところと、あとですね―― いろいろ持ってきてすみません、ちょっとやってみたかったんで、こういうのを。これ手すりなんですね。これ、手すり、ちょっとよく見るやつと違うと思うんすけど、これ、ちょっといろいろ説あるんですけど、100年前からあるって言われてる、日本で初めて、木の形を似せたコンクリートの手すりじゃないかって言われてて、100年ぐらい前からあると言われてて、こういうのも歴史の資産ですので、ぜひこういうのを生かしたですね、登山プロジェクトをですね、やっていただきたいんですけども、それ以外にもですね、谷川橋であるとかですね、先ほど言った茶屋とかありますというところで、歴史のあるところなので、各部局またがっていくところでありますので、しっかりとテーマを持ってですね、各局が連携して進めていくことで集客力アップ、期待できると考えますけれども、見解をお願いいたします。
○奥野建設局公園部長 大きな方針につきましては、今局長が申し上げたとおりでございますが、今委員御指摘のありました、例えば見晴らし展望台につきましては、御指摘のとおり、見晴らしが一部できていない部分もございます。木の伐採については、検討といいますか、準備していきたいというふうに思ってます。
路面のコンクリートにつきましても、こういうがたがた―― フリークって言いますか、がたがた道、あるいは階段の補修、そういったことは建設局としてもしっかりやっていきたいと思います。
砂子橋の下の親水空間ですね、ちょっと現場、かなり深い渓谷になっておりますので、なかなかちょっと、水に近づけるような、今現場状況になっておりませんので、何ができるか、ちょっと検討していきたいなと思います。
手すりにつきましては、ちょっとこれ変わった形で、できた経緯は不明ですが、何となく普通の手すりじゃないんかなというふうな、そういうしつらえになっておりますので、我々もちょっとこれ大事にしていきたいなというふうに思ってます。
いずれにいたしましても、今委員からお話出ました茶屋とかですね、あるいは水道局が所管している布引ダム、そういったいろんな由緒というか、歴史文化のある施設がございます。企画調整局のほうでそういう文化や歴史を踏まえて取りまとめ、地元の方とも話しながら、取り組んでいっております。建設局といたしましても、こういうハイキング道、あるいは公園の適切な管理をしっかりいたしまして、6年度、5年度補正も含めまして、ナイトハイキングのできる環境改善の我々ハード整備を担当しておりますが、しっかり水道局等、ほかの局とも緊密に連携を取りまして取り組んでいきたいと、このように考えております。
以上でございます。
○のまち圭一 ぜひともですね、来たいって思える登山道、特に、私も行ったとき、外国の方が結構登ってましたので、外国人にも優しい、そういう登山道にしていただきたいと思います。例えば、そのナイトハイキングするのであれば、布引のハーブ園がありますので、途中でロープウエーに乗ることができます。あのダムを越えたところで。なので、夜、ナイトハイキングして、ロープウエーに乗って、上でワイン飲んで、ロープウエーで下りてくるっていうふうなことであるとかですね、先ほどの見晴らし展望台、こちらにカフェとか、そういうのを置いてみたりとかですね。あと、新神戸駅のトレイルステーションが夕方の5時までで閉まってしまうので、ナイトハイキングに合わせて、ある曜日は夜も開けるとかですね。あと、布引の滝の周辺が携帯の電波がほとんどつながらないところになりますので、そこの改善とかも含めてですね、来場者へのサービスを考えたそういう周遊プラン、検討いただきたいと思います。こちら要望でございます。
水道局
登山プロジェクトについてですけども、昨日、建設局でこれ出したらちょっと結構評判よかったので、もう1度今日も出しますけども、水道局の施設であります砂子橋、もう建設局に移管されてるってことなんですけども、この登山プロジェクトですけども、布引エリアの環境整備を計画し、新年度予算においては関連事業費を計上しています。このエリアには、布引五本松堰堤―― いわゆる布引のダムですね―― あと、谷川橋も―― 新しく用意させていただきました―― 谷川橋これですね―― 谷川橋っていうのがダムのすぐ下にある橋なんですけども、谷川橋とか水道関連施設が点在しておりまして、これは明治33年―― 西暦の1900年に竣工しまして、2006年には布引水源地水道施設として国の重要文化財に指定されました。完成から120年過ぎたこれらの近代建築と自然とが調和した魅力のある景観を形成しています。
12月の一般質問では、我が会派の黒田議員より観光スポットとして活用を提案し、副市長より水道施設の歴史的価値やストーリーに焦点を当てて情報発信するを検討する旨の答弁をいただいたところです。
また、9月の決算特別委員会では、私から水道の水の科学博物館の登山関連施設への有効利用についても提案をさせていただきました。
布引周辺の水道施設を管理する水道局においても積極的に景観向上を検討するなど、布引エリアの魅力向上に寄与し、登山プロジェクトの推進や神戸の水の魅力向上を図るべきと考えますが、見解をお伺いします。
○橋上水道局浄水統括事務所長 神戸登山プロジェクトについてということですけど、委員おっしゃいますように、布引エリアにおきまして、新神戸登山口における遊休資産を活用した魅力創出プロジェクト、これが計画をされております。水道局としても、主導する企画調整局、経済観光局、建設局と連携して、布引エリアの環境整備に取り組んでいるところでございます。
この神戸登山プロジェクトにおいては、新神戸駅から見晴らし展望台まで、気軽に夜のハイキングを楽しんでいただける、そういう環境整備が計画されております。このプロジェクトに対しまして、水道局としては、所有する管理通路をハイキングルートの一部として提供するとともに、経年化しております雄滝のライトアップの設備、これを更新するなどして、連携してプロジェクトを進める準備を行っているところでございます。
このエリアに関しましては、布引ダム、谷川橋など、委員おっしゃられましたように布引水源地水道施設として国の重要文化財に指定をされている施設が9施設もございます。このほかにも、神戸水道の創設期に築造されました歴史的価値のある建造物が3施設ございまして、非常に魅力的な名所となるポテンシャルを有しているのではないかと考えております。
水道局としましても、布引エリアに存在する魅力を秘めた資源群、これを一体的に再構築する神戸市のプロジェクト、これと連携しまして、自己水源の水質確保など水道事業に影響を及ぼさない範囲で、これらの水道施設を観光資源としても活用してもらえるように協力をしてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○のまち圭一 ぜひとも一体となってやってほしいところなので、登山道を行くと水道局の看板もあれば建設局も中央区の看板もあって教育委員会の看板もあるっていうところで、そこは統一してこれからやっていっていただきたいところなんですけども、併せて、先ほどちょっと言われてましたけど、今度雌滝ですね、ここの横には取水塔というのがあるんですけど、これも同じタイミングでできて、ここにも、これ教育委員会が作った看板なんですけども、こういうのも近くにあって、ここは階段がないんで、ずっと車椅子の方でも行きやすい場所になります。ここに雌滝がすぐ横にあるんですけども、そういうところでこの水道っていうところも1つ注目ポイントとして、これ実際まだ使われているんだと思うんですけど、なのでちょっと管をね、本当は管を見せてここ水道が通ってますよっていう、水ここから取ってますよっていう、蛇口ひねったら布引の水出ますよとかぐらいが本当はちょっとおもしろくていいかなとは思うんですけど、さすがに今現役なところなので、なかなかいじりにくいところでありますけども、そういうふうに水道っていうところをアピールする場所にもなるかと思いますので、こういうのもぜひ、もしできるのであればやっていただきたいというところと、登山した後はやっぱり一風呂浴びたいなっていうところがあると思います。もちろん有馬温泉のほうに行かれる方も、そういうプランの方もいらっしゃいますけども、降りてきて銭湯ですね、銭湯にやっぱり行ってもらうっていうところがこの水道事業に関しては非常に有効だと思いますので、ぜひそういう、うまいこと山と銭湯っていうのもかけ―― あとお風呂プロジェクトですかね、こないだ決算のときにも質問しましたけども、お風呂部ですね、こういうのとまたつなぎ合わせてやっていただきたいと思うんですけども、何かそこで1つ見解あればお伺いします。
○藤原水道局長 今いろいろ御提案いただいたところでございますが、先ほど答弁にもありましたように、この登山プロジェクトにつきましては、企画の大分前の段階から水道局も関わってまして、おっしゃるとおり、水道局の施設も本当に歴史ある施設もたくさんございます。私個人も昼間も登ったことありますし、夜も行ったことありまして、夜は夜で結構夜景が見えてすごいいい環境だなというふうに思ってます。
おっしゃるとおり少し上のほうまで上がって降りてくると、夏場でありますとかなり汗もかいて、風呂入りたいという状況にもなりますので、この辺経済観光局とも話しながら、それから今おっしゃっていただきました、本市お風呂部というのもフェイスブックで展開してございますので、この辺も活用しながら、神戸市の一員として、全体としてこういうプロジェクトがうまくいくように努力していきたいと思います。
以上です。
○のまち圭一 非常に期待しておりますのでよろしくお願いします。
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